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6/20 BIM/CIMスキルアップセミナ-2024 ~最新動向と事例報告~ (ご質問とご回答)

2024年06月20日

R6年6月11日に行いました「BIM/CIMスキルアップセミナ-2024~最新動向と事例報告~」のアンケートに

お寄せいただきましたご質問と、ご回答は下記の通りになります。

ご質問をいただきました受講者様、及びご回答くださいました講師の方には

心より感謝申し上げます。

 

① 【株式会社イクシス 小笠原様へのご質問】

この会社が実施している業務の、立ち位置として施工業者寄りあるいは設計業者寄りもしくは、発注者寄りなのか?
これまで結果からと、企業の経営方針上からの2面でのお考えをお聞きできないでしょうか。

↓↓↓↓

【小笠原様よりご回答】

(実績結果)
施工業者寄り業務:データ作成代行業がメインになります。
設計業者寄り業務:データ作成代行も行っております。
発注者寄り業務 :JCMA等のワーキンググループ参加し、今後の方針決定に参加。
(今後の方針)
     上記業務の継続予定

 

 

 

② 【ご質問】

業務・工事業者が活用している3次元ソフトなどを詳しくしりたい。
また、なぜそのソフトを導入したのか、ほかのソフトと比較した結果なのか、使用感などを教えてほしい。

↓↓↓↓

(質問先の指定がなかったため、各社様よりご回答いただきました。)

【㈱コバコン 田嶋様のご回答】

測量、設計、施工ともに今までの業務に特化したメーカーのソフトウェアを使用しておりますので、
3次元データ作成のソフトウェアも、他の作業との連携も鑑みて、そのメーカーのソフトウェアを使用している所が多いです。
おおよそ、
 測量 → 福井コンピュータ (測量計算に特化)
 設計 → 川田テクノシステム、オートデスク (作図作業に特化)
 施工 → 建設システム、オートデスク、福井コンピュータ (施工書類作成や現場管理に特化)
 建機レンタル → Trimble (建機搭載の変換に特化)
の製品を使用してる傾向があります。

3次元関係の主要なソフトウエアでは、
点群処理 → TREND-POINT(福井)、SiTE-Scope(建設システム)、LandForms(ISP)
3次元設計データ(ICT) → 武蔵(福井)、SiTECH3D(建設システム)、BusinessCenter(Trimble)
3次元モデル(BIM/CIM) → TREND-CORE(福井)、SiTE-NEXUS(建設システム)、AEC Collection(オートデスク)
になると思います。

他社に先駆けていた福井コンピュータの製品は大変使いやすいと思います。
点群処理に関してはLandFormsは国内では他社よりも先行していたため、他にはないマニアックな処理・編集ができます。
施工業者さんは建設システムの製品を使って現場の管理をしているところが多いので、建設システム製品が相性が良いです。
ICT(土工、舗装工)のデータ作成に関しては、BusinessCenterが最強かもしれません。

ソフトウェアはそれぞれに特徴があって選定が非常に難しいと思います。
先ずは他の作業との連携や相性から選ぶのが良いかもしれません。
使っていく中で必要な機能が見えてきますので、その時に別のソフトウェアを検討されるのが良いと思います。

 

 

 

【市川総業有限会社 市川様のご回答】

弊社においては3次元ソフトをすべて福井コンピューター製で揃えています。
その理由としては、先に導入した2DCADが福井コンピューター製でしたので、同じメーカーで揃えさせて頂きました。
導入後の増設時に、他社(建設システム、トリンブル)のソフトも検討いたしましたが、グラフィック、UI、操作性等の観点から、現在も福井コンピューター製のみを使用しているという現状です。
感覚として、当初に導入したソフトで慣れてしまえば各々に馴染むものだと感じていますし、各メーカー間での性能差はそこまで無いと認識しております。

 

 

【吉川建設株式会社 佐々木様のご回答】

・当社が土木部で使っている3次元CADソフト、理由は以下のとおりです。
また、当社の場合、ソフトウェアを比較して購入というわけではなく、専門業者にリサーチしながら導入しました。
使える見込みよりもソフトウェアをそろえるのが先になりました。(情報量も少なく、迷うような知識もなかった)
CADデータの互換性が低いので、設計から施工へ3次元モデルの引継ぎがある場合、広く対応できるようにしたほうがいいと思われる。
1. TREND-CORE(福井コンピューター)
三次元ソフトの中では安価であり、トレーニングやサポートも充実して使いやすい
建設機械のモデルがソフトに組み込まれており、動きも設定できるためシミュレーションに活用できる
ただし、シミュレーション動画はコマをつなぎ合わせる必要がある(手間がかかる)
一般的な仮設物のモデルが使用でき、仮設計画に活用することで様々な説明の機会に使うことができる
複雑なモデル(特に土工モデル)の作成が取っ付きづらい
2. TEREND武蔵(福井コンピューター)
2次元CADとして使うが、土木に特化しており、線形モデルが簡単に作れる
マシンデータ(土工モデル)が作れる
3. Revit・Civil3D・Infraworks・Navisworks(AECコレクション)(Autodesk)
作成したモデルを他の目的で活用しやすい(2次元図面を切り出すなど)
鉄筋モデルの作成が比較的しやすく、干渉確認ができる
ナビスワークスにより、時間軸を与えた4Dシミュレーションが作成しやすい
サポートが不足している(解説書も少なく内容も不十分)ため、独学で頑張る部分が多い
4.V-nasClair(川田テクノシステム)
  当社では、アカウントはあるが活用できていない
  ビーナスユーザーにはいいと思う
  トレーニングやサポートが充実している
  オプションの追加で機能が拡充される(追加料金がオプションごとに発生)
  発注者(長野県、国交省)が導入しており、公共工事で標準となる可能性がある
建築設計関係では、BIMソフトを含めその他複数のソフトウェアを活用しています。

 

以上となります。